よくあるご質問

墓の種類 ~タイプと特徴、値段の目安を知りたい~

「納骨堂」の特徴とお値段は

大きな建物に多数の人の遺骨を納めるタイプのお墓が納骨堂です。「遺骨のロッカー」と考えればイメージしやすいです。納める遺骨は1スペースを1人で使うこともあれば、家族で共有できる施設もあります。他人の遺骨と一緒にならないので、お墓の引っ越し(改葬)に対応できることなどがメリットになります。都市部では、建物の空間を有効に使うために、遺族に貸与されているメモリカードをセンサーにかざすと、遺骨の収納スペースから自動搬送で共同礼拝場所に骨壺が入ったロッカーが現れる仕組みになっている納骨堂も多くなっています。

もともと、遺骨の仮の安置所や、豪雪地帯などで冬季にも礼拝できる場所として存在していた納骨堂ですが、都市部で普及し始めたのは1990年代といいます。背景には①お墓の承継者がいない②予算内で買えるお墓が家から遠すぎる︱といった人が増えたことがあるようです。

お値段は地域やタイプにもよりますが、スタンダードタイプで50万~150万円。石墓よりはお手ごろとなっています。ただ、管理費が石墓よりも高いこともあるようです。メンテナンスに費用がかかる自動搬送式はその傾向が強いようです。

承継者がいなくても利用できるところが多いですが、利用期限は施設によってまちまちなので事前によく確認することが必要です。また、利用人数は「1人だけ」というところもあれば、「6人まで」といったように家族一緒に入れるところもあります。

自動搬送式は、まだ歴史が浅いため、50年、100年たってから、どの程度のサービスが維持されるのかが分からないという懸念があります。