建墓のプロセス

お墓を建てる時のプロセスや、いつ建てるのか、どれくらいの期間がかかるのかについてご説明します。

建墓の流れ

お墓がない方は、まず墓地(霊園)選びから始めます。「墓地・霊園の種類」「墓地・霊園の選び方」を参考に、お選びください。墓地が決まり、永代使用料を支払うと、「墓地使用承諾証」が発行されます(寺院墓地などで承諾証がない場合もあり)。

次に、石材店へ依頼して墓石のデザインを決めます。「石材の種類」「墓石の種類と構成」を参考に、お決めください。最近は墓石設計用CADシステムが普及していますので、デザインや石種をモニター上で自由に変更し、その設計図や完成予想図を見ながら比較検討することができます。一部の石材店では、3Dプリンターも導入されています。

CAD図面

次に、彫刻する文字や書体などを決めます。「彫刻」を参考にして、お決めください。家紋を入れる場合は、あらかじめ家紋の種類を調べておくとよいでしょう。

デザインと彫刻が決まると見積書が作成されますので、その内容を確認した上で、前受金を支払い、石材店と正式に契約を結びます(これをもって墓石の製作または発注が行なわれます)。

その後、基礎工事、墓石の据え付け作業が行なわれます。

墓石工事

完成後は、仏石に魂を入れる開眼法要(建碑式、入魂式)を行なうのが慣わしで、遺骨があれば納骨式を同時に行ないます。埋葬の際は、状況に応じて墓地使用承諾証や埋火葬許可証(または改葬許可証、分骨証明書)などの書類が必要となりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

開眼法要 お墓を建てるまでの流れ

いつ建てるか、どれくらいかかるか

お墓を建てることは、一生のうちに何度もあることではありませんし、とても高価な買い物ですので、後悔することがないよう、慎重にじっくり時間を掛けて納得できるものを建てたいものです。

寿陵墓であれば急ぐ必要はありませんが、墓地によっては「墓石と外柵の建立は契約後○年以内」と定めているところもあります。一般的にはお彼岸やお盆、年忌法要などに合わせて建立することが多いようです。

発注から完成(引渡し)までに要す期間は、条件にもよりますが、一般的に1~2ヵ月が目安です。石材店との商談や打ち合わせを最短で済ませ、店頭の展示品や在庫品を使えば数週間で完成させることもできますが、四十九日法要に間に合わせようとすると、日程的に慌しくなってしまいます。引渡しが無事に終り、残金を支払えば、石材店との取り引きは全て終了となります。