「離檀料」という言葉は、この10年ほどの間に急速に認知されるようになりました。お寺の境内などにある墓を引っ越し(改葬)するときに、寺から「手切れ金」のように請求される費用を指します。
改葬は寺にとっては檀家の減少による収入減につながります。収入減を少しでも抑えようと寺が請求するようです。
金額の目安がないことをいいことに、1000万円を超える額を寺から請求されたというケースもあります。改葬の理由や状況を寺側に丁寧に説明すれば、自然と常識的な金額に収まるはずです。『終活読本ソナエ』の取材では、それまで先祖代々がお寺に世話になった感謝の気持ちとして、数十万円を置いてきたというケースがありました。