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【永代供養墓の魅力その4】おひとり様は生前契約の検討を

2017.04.17

進む非婚化

 日本では生涯で一度も結婚しない人が増えています。国立社会保障・人口問題研究所が4月に発表した調査では、2015年には男性の23.37%、女性の14.06%が生涯未婚ということでした。計算では、男性はおおよそ4人に1人、女性は7人に1人が生涯未婚になります。こうした人たちは「おひとり様」といわれています。

 生涯未婚率は、10年の前回調査では男性が20.14%、女性が10.61%でしたので、男性は3.23ポイント、女性は3.45ポイント増加したことになります。この非婚化は1990年代からすごい勢いで進んできましたし(図参照)、今後も進み続けると予想されています。

 「非婚化と永代供養墓になんの関係が?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、関係は大ありです。というのも、【永代供養墓の魅力その1】で紹介しましたが、旧来の石製のお墓は「子孫が承継していく」ことを前提としているからです。

 結婚しない人には子孫がいません(もちろん例外はあります)。このため、こうしたおひとり様は〝終の棲家〟として、実家のお墓か、永代供養墓など承継の必要がないお墓を選ばざるを得なくなるケースが多くなります。

〝丸投げ〟できない人たち

 さらに、子供がいても、「子供に迷惑をかけたくない」と考える人もいます。石製のお墓は一度建ててしまうと長期間にわたって管理しなければならないので、こうした人も永代供養墓が選択肢に入ってきます。

 そして、こうした人たちは、生きているあいだに自分のお墓を自分で準備する必要に迫られます。

 子供がいる、もしくは子供に頼ることができれば、「私が死んだあとはなんとかしてくれ」と〝丸投げ〟することもできますが、おひとり様や「子供に迷惑をかけたくない」と考える人はそうはいかないためです。

 永代供養墓を運営しているお寺などの多くは、こうしたニーズに応えられるよう、生前の申し込みを積極的に受け付けています。生きているうちに自分の入る永代供養墓を申し込んでおくことは「生前契約」「生前予約」といわれています。

 生前予約の仕組みはお寺などごとにさまざまです。必要な料金を一括で納めれば終わりのところもあれば、そのお寺などが組織する会の会員になり、生きているうちは年会費などを求めているところもあります。永代供養墓の生前契約を考えている方は、事前によく検討してください。

「誰が納骨するか」が問題

 おひとり様らが永代供養墓の生前契約を結んでも、「これで安心」とはいきません。「誰が納骨をするのか」という問題が残るためです。当然ですが、自分の納骨を自分ですることはできません。

 この問題に対して、「死後事務委任」というかたちで、納骨を含めた死後の諸々の手続きを代行してくれるNPO法人などがあります。永代供養墓を運営しているお寺のなかには、こうした団体と提携しているものもありますので、探してみてください。


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