【お墓トレンドレビュー　新サービスその1】人気高まるお墓参り代行サービス

　行きたくてもなかなかお墓参りに行けないサラリーマンや高齢者のために、お墓参り代行サービスが人気になっています。もとはといえば、ハウスクリーニングを請け負う業者などが、お墓参りに行けない人からの相談を受けて始めたようで、石材店や花屋など本業と関わりのあるところも副業として参入し、2000年ごろから広がっていったようです。

　このサービスを日本で初めて専業会社として事業化したのは、電鉄会社に勤務する団塊世代の現役サラリーマン、長崎順一さんでした。勤務のかたわら、02年にお墓参り代行会社「みごち企業」を設立。多くの新聞やテレビで取りあげられ、話題となりました。

　長崎さんはその後、定年起業コンサルタントとしてジェイワン総合研究所所長となっています。

代行業者検索サイトも

　それから14年。いまではお墓参り代行業者を検索できるサイトや、独立開業を支援する仕組みなど、サービスを利用する側にも事業を始める側にも、便利な仕組みが増えています。主な代行業者検索サイトには、次のようなものがあります。

■「お墓参り代行.COM」　ドリーム企画（大阪市）
　都道府県別のほか、鉄道路線や駅名、フリーワードでも検索ができます。登録無料のためか掲載数は500以上と多くあります。ビジネスモデルとしてはサイト広告などで運営するスタイルとなっています。

■「まいるん」　グローバルゲイト（神戸市）
　都道府県別に閲覧する仕組みで、「お墓参り代行、お墓クリーニングのポータルサイト」とうたっていますが、代行会社とクリーニング会社は区別しておらず、検索しても両方とも行っているのか、片方だけなのかわからない場合があります。このサイトは、フランチャイズではなく、開業のためのマニュアルを無料で提供する代わりに、有料で掲載し集客支援するビジネスモデルとなっています。
　初回登録料は1万5000円。固定掲載料（6カ月掲載）が1県（都道府県）で1万2000円、2県で1万8000円、3県で2万4000円、4～9県まで3万円、10県以上は6万円となっています。