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お墓レポート

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夕陽が美しい生玉のお寺「齢延寺墓地」(大阪市天王寺区)

2017.03.09

難波の繁華街を望む齢延寺の墓地。中央の建物は「スイスホテル南海大阪」

 大阪市営地下鉄「谷町九丁目駅」から歩いて7分。「齢延寺(れいえんじ)」はお寺が密集する上町台地の高台にあり、本堂に隣接する墓地から西の方角に難波の繁華街を見渡すことができます。夕方、ビルの谷間に太陽が沈むころ、境内は黄金色に包まれます。

大阪ゆかりの文化人たち

墓地に隣接する本堂。2003年に建て替えられた

藤澤父子の墓。右が東畡、中央が南岳

 大阪市内を南北に走る上町台地にはたくさんの寺院があります。大坂城が築城された際、城の南側を防御するため、お寺を集めたといわれます。とくに齢延寺があるあたりは全国有数の寺町となっています。

 齢延寺の開山は大坂夏の陣の5年後の1620(元和9)年。当初は真田山にありましたが、3年後に現在地に移りました。江戸時代は志摩国領主、稲葉家の菩提寺となり、彼岸桜の名所としても知られました。

 歴史ある寺院だけに、墓地には大阪ゆかりの文化人らが大勢眠っています。

 幕末に漢学塾「泊園(はくえん)書院」を開いた儒者、藤澤東畡(とうがい)、南岳(なんがく)父子。関西を代表する作家で、南岳のひ孫の藤澤恒夫のお墓もあります。

 緒方洪庵、斉藤方策と並ぶ「なにわ3名医」の一人、原老柳の墓は等身の石造り座像で、「老柳観音」として今も病気平癒を願って訪れる参拝者がいます。このほか、刀鍛冶師の左行秀、画家の鍋井克之…。最近は経営者や医師でお墓を構える人が多いそうです。

古くて新しい寺院

本殿の畳昇降機。イスのように座れる

庫裏2階の広間は会食で利用できる

 齢延寺では2002年から7年間かけて本堂の建て替えなど大改修が行われました。さいわい戦災を免れましたが、本堂が雨漏りするなど老朽化が進んでいたからです。

 03年に完成した本堂は入母屋造り、本瓦葺きの伝統的な木造建築ですが、内部には最新技術が使われています。建物の基礎には免震装置が取り付けられています。本堂の建物が基礎から1.5センチ浮いており、地震の揺れが吸収される仕組みです。

 本殿には、タッチパネルを操作すると床から畳が50センチほどせり上がってくる畳昇降機が24台あります。足の悪いお年寄りや正座が苦手な若い人のため、座ったまま葬儀や法要に参列してもらおうと、冨田基弘・東堂(前住職)が考案したものです。齢延寺は曹洞宗の寺院で、畳昇降機は座禅会などでも使われています。

 2階建ての庫裡や客殿には広間が3部屋あり、法要後の会食で利用できます。庫裡にはエレベーターが設置されており、車いすでも安心です。遠方から来た人が泊まれるよう、風呂付きの寝室もあります。屋外を含め、トイレはすべてエアコン完備です。

 お盆などの時期は屋外休憩所の冷蔵庫に缶飲料を置き、参拝者に無料でふるまっています。これも「気持ちよくお参りしていただきたい」との冨田東堂の思いからです。

2016年に新区画が完成

2016年に完成した新区画の墓地

 本堂の西側にひな壇状に広がる墓地には、空き区画はほとんど残っていません。このため、本堂北側に2016年、新しい区画が作られました。新区画から夕陽は見えませんが、駐車場と平坦な通路で結ばれています。お墓の統一感を保つため、各区画には最初から巻き石が施工されています。新区画用には寝釈迦像が安置され、休憩所や水場もあります。

 宗派は自由で、檀家になる必要もありません。ただ、お墓の開眼法要だけ齢延寺が営むことが条件となっています。お墓ができるまで遺骨を預けることもできます。

 「開かれたお寺」を目指す齢延寺では毎月第2土曜日に座禅会や写経会を開いています。年末のもちつきには毎年、檀家さんや近所の人たちが600人ほど集まるそうです。お墓に興味のある方はまず、こうした行事に参加して、お寺の雰囲気を見るのもいいかもしれません。

梅田、難波に乗り換えなしで

山門も2008年に新築された。仁王像が安置されている

ミナミのビル街に沈む夕陽(齢延寺提供)

 このあたりは寺院の甍(いらか)の波が続き、緑も多く、大阪の中心部とは思えない閑静な地域です。齢延寺の北隣には「生玉さん」と親しまれる「生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)」があります。「高津神社」や「四天王寺」もすぐ近くです。

 山門前から「天王寺七坂」の一つ、源聖坂を下り、難波方面へ。10分も歩けば、千日前や道頓堀、心斎橋です。お墓参りの帰りに食事やショッピングも楽しめます。

 いわゆるホテル街が寺町に隣接していますが、江戸時代には神社・仏閣の近くに男女が密会で使う出会い茶屋が多かったといいますから、その名残でしょうか。

 最寄りの谷町九丁目駅には地下鉄谷町線と千日前線が乗り入れ、梅田、難波、天王寺に乗り換えなしで行けます。近鉄「大阪上本町駅」からも徒歩10分ほどで、神戸や奈良方面からも便利です。車の場合は阪神高速1号環状線「夕陽丘出口」から5分。駐車場は境内に8台分あります。近くに花屋さんもありますから、手ぶらで参拝できます。

 永代使用料は面積0.99平方メートルで210万円から。墓石代を含めると270万円近くなり、公営霊園や郊外の大型墓地と比べると高額です。しかし、交通アクセスや周辺環境の良さを考えると、それだけの価値はあるかもしれません。何よりも夕陽の素晴らしさは上町台地のお墓ならでは、といえそうです。

(竹田徹)



 竹田徹(たけだ・とおる) 産経新聞の経済部や社会部で記者をしたあと、現在は事業本部企画委員。正月とお彼岸、お盆のお墓参りは欠かさない。約90年前、大阪市内の便利な霊園にお墓を作ってくれたご先祖様に感謝している。

齢延寺墓地のドローン空撮動画(齢延寺提供)

齢延寺墓地のストリートビュー


     
  • 難波の繁華街を望む齢延寺の墓地。中央の建物は「スイスホテル南海大阪」
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  • 墓地に隣接する本堂。2003年に建て替えられた
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  • 藤澤父子の墓。右が東畡、中央が南岳
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  • 本殿の畳昇降機。イスのように座れる
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  • 庫裏2階の広間は会食で利用できる
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  • 2016年に完成した新区画の墓地
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  • 山門も2008年に新築された。仁王像が安置されている
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  • ミナミのビル街に沈む夕陽(齢延寺提供)
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  • 取材時には河津桜が見ごろだった
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  • 客殿の2階から見た新区画
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  • 畳昇降機は座禅でも使われる
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  • 山門に安置されている仁王像
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  • 生國魂神社の大鳥居と常夜灯

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このお墓の情報

れいえんじぼち

齢延寺墓地

  • 寺院
  • 伝統仏教
  • 一般墓
  • 駅から
    便利

  • 管理人
    常駐

  • 設備が
    充実

  • 駐車場
    が充実

  • 永代
    供養

  • 車いす
    に対応

  • 眺めが
    いい

  • 100万円
    以下

  • ペット
    と一緒

  • 友だち
    と一緒

  • 新規
    開園

  • 大型
    霊園

予算

総額目安 268.0 万円~

価格表

区間名 面積 永代
使用料
墓石価格 総額 年間
管理費
0.99聖地 210.0 万円 58.0 万円 268.0 万円 12,000 円
完成墓地「0.99聖地」 総額2,680,000円 年間管理費12,000円
・永代使用料は非課税です。墓石価格には消費税がかかります
・墓石価格には彫刻代と工事代が含まれます
・寺院墓地は年間管理費欄に「護寺会費」などを掲載しています
・完成墓地の価格には永代使用料と墓石価格が含まれます
・同じ区画でも条件などによって価格が異なる場合があります。この場合、その区画の最も安い価格を掲載しています
・灰色で表示した区画は売り切れた区画です
・最新情報を掲載するよう努めていますが、時間差で売り切れた区画を掲載している場合があります。価格は予告なく変更する場合があります
・価格表に掲載していない区画もあります。詳しくは資料請求するか、お問い合わせください

最寄駅

大阪メトロ谷町線 谷町九丁目駅

交通アクセス

電車で 1:大阪メトロ谷町線「谷町九丁目駅」から徒歩7分
2:大阪メトロ千日前線「谷町九丁目駅」から徒歩7分
車で 1:阪神高速1号環状線「夕陽丘出口」から5分
その他

このお墓の詳細情報

名称 齢延寺墓地
運営区分 寺院
募集条件 伝統仏教
埋葬スタイル 一般墓地
所在地 大阪市天王寺区生玉町13-31
敷地面積/総区画数
開園年
主な設備 礼拝施設、駐車場、会席場、休憩所、水場、手桶置場
駐車場
特色 導師紹介、駅から歩ける、著名人が眠る、墓石デザイン自由

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