2014.06.16
西武新宿線「小平駅」北口から線路沿いに久米川駅方向に向かうと、すぐに「都立小平霊園」の参道があります。多くの石材店が並ぶケヤキ並木の参道を300メートルほど進むと、霊園の正門にたどり着きます。
開園は1948(昭和23)年。都立霊園では戦後にできた比較的新しい施設です。約65万平方メートルと東京ドーム14個分に当たる広大な敷地で、行政区も東村山、小平、東久留米の3市にまたがっています。墓所は全体の約半分です。
正門を入ると、霊園のメーンストリートである中央参道がまっすぐ伸びています。正門のすぐ右手には管理事務所。アカマツ並木の中央参道を進むと、その左右に霊園がゆったりとした区画で広がっています。
41の区画のうち36区画は一般墓地。東側5区画には芝生墓地が配置されています。土地を有効活用するため壁面状に墓碑を配列した壁型墓地も設けられています。従来の芝生墓地よりも区画を狭くした小型芝生墓地を設け、2014年度に募集を始めました。
供養の多様化を背景に2012年には都立霊園として初めて樹林型墓地を設置し、話題となりました。このほか、一つの墓に多くの遺骨を埋葬する合葬埋葬施設なども設けられています。
公営墓地であるため、一般墓所の墓石の形は和型、洋型とさまざまです。規模の大きな墓地も多く、銅像や記念碑を併設している墓所もありました。水くみ場は区画ごとに、少なくとも1つは設置されています。桶やひしゃくなど清掃用具は管理事務所で借りることができます。
霊園には駐車場はありません。参道や園路が広いため、園路に車を止めて墓参をされる方が多いようです。ただ、お彼岸やお盆には数万人が墓参りをするため、混雑します。公共交通機関を使用した方がいいでしょう。
『二十四の瞳』の作家、壺井栄とその夫の詩人、繁治や、『華岡青洲の妻』などの作品が有名な有吉佐和子ら多くの著名人がこの地で眠っています。管理事務所に霊園の案内図があり、著名人の墓地の場所が記されています。墓参の後、著名人の墓もお参りして、歴史や文化に思いをはせるのもいいでしょう。
(石垣良幸)
とりつこだいられいえん
総額目安 4.1 万円~
区間名 | 面積 | 永代 使用料 |
墓石価格 | 総額 | 年間 管理費 |
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一般埋蔵施設 | 1.80 ㎡ | 150.8 万円 | 1,220 円 | ||
一般埋蔵施設 | 5.75 ㎡ | 481.9 万円 | 3,660 円 | ||
芝生埋蔵施設 | 4.00 ㎡ | 338.8 万円 | 3,320 円 | ||
小型芝生埋蔵施設 | 2.00 ㎡ | 178.2 万円 | 1,660 円 |
西武新宿線 小平駅
電車で |
1:西武新宿線「小平駅」から徒歩5分 |
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車で | |
その他 |
名称 | 都立小平霊園 |
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運営区分 | 公営 |
募集条件 | 宗教不問 |
埋葬スタイル | 一般墓地、樹木葬、永代供養墓 |
所在地 | 東京都東村山市萩山1-16-1 |
敷地面積/総区画数 | 100,000㎡/40,000区画 |
開園年 | 1948年3月 |
主な設備 | |
駐車場 | |
特色 |