2014.06.16
東京・南青山に約26万平方メートルという広大な敷地をもつ「青山霊園」は、日本初の公営墓地の一つとして1874(明治7)年に開設されました。都心の一等地にあることから、使用者の募集時には毎年、応募が殺到する人気の都立霊園です。
千代田線、銀座線、半蔵門線などの地下鉄各線に最寄り駅があり、アクセスには困りません。周辺には東京ミッドタウンや六本木ヒルズ、国立新美術館といった人気の施設もあります。ビルの立ち並ぶ都会の中心にありながら、多くの草木や四季折々の花が楽しめ、貴重な緑の空間として訪れた人々に安らぎを与えています。
桜の名所としても知られ、園内を南北に貫通する区道には1.7キロメートルにわたって桜並木が続き、花見の季節には多くの見物客が訪れます。
その歴史を物語るように明治以来の個性豊かな大小さまざまな墓所が立ち並びます。
明治維新の功労者である大久保利通や、『金色夜叉』で知られる作家・尾崎紅葉など著名人の墓所も数多く、墓参者だけでなく、歴史に思いをはせながら散策に訪れる人も多く見られます。
霊園中央には、近代日本の建設に尽力した外国人が埋葬されている「外人墓地」があります。また、霊園東側の一角には、西南戦争に政府軍として派遣され、命を落とした警察官が眠る「警視庁墓地」があります。そうした由緒ある霊園ですが、新しいお墓の形態である立体埋蔵施設も全部で5カ所設置されており、現代のお墓事情にも対応しています。
設備に目を向けると、墓参用の水汲み場が各所にあるほか、ベンチも多く設置されているので、散歩中の休憩に利用できます。トイレは管理所前など南北の入り口付近、園内交差点、立山地区の計4カ所にあります。
霊園管理所は「外苑前駅」側の北中央入口の右手にあります。墓参者のために、掃除用具や水桶などを貸し出しているほか、著名人の墓の位置やその功績を紹介した霊園案内も用意されているので、散策に活用してみてはいかがでしょうか。ちなみにお参り用の花は、霊園周辺や入り口付近に生花店があるので、そちらで準備しましょう。
管理所の前には墓参者専用駐車場がありますが、駐車できる台数や時間などに制限があるので、電車などの公共交通機関を利用したほうがよさそうです。
(中村尚彦)
とりつあおやまれいえん
総額目安 437.6 万円~
区間名 | 面積 | 永代 使用料 |
墓石価格 | 総額 | 年間 管理費 |
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一般埋蔵施設 | 1.60 ㎡ | 437.6 万円 | 1,220 円 | ||
一般埋蔵施設 | 3.95 ㎡ | 1080.3 万円 | 2,440 円 |
東京メトロ銀座線 外苑前駅
電車で |
1:東京メトロ銀座線「外苑前駅」から徒歩8分 2:東京メトロ千代田線「乃木坂駅」から徒歩5分 3:東京メトロ日比谷線「六本木駅」から徒歩10分 |
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車で | |
その他 |
名称 | 都立青山霊園 |
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運営区分 | 公営 |
募集条件 | 宗教不問 |
埋葬スタイル | 一般墓地 |
所在地 | 東京都港区南青山2-32-2 |
敷地面積/総区画数 | 263,564㎡/約260,000区画 |
開園年 | 1926年 |
主な設備 | |
駐車場 | |
特色 |