2014.06.16
都内を代表する寺町・谷中の「日照山長明寺(にっしょうざんちょうみょうじ)」は、徳川家康の家臣、志村八兵衛が関ケ原の合戦(1600年)で戦死した配下の霊を弔うため、1609年に建立した古刹です。
最寄り駅はJR山手線「日暮里駅」と東京メトロ千代田線「千駄木駅」。日暮里駅には山手線、京浜東北線、常磐線、京成本線が乗り入れ、日暮里・舎人ライナーの駅もすぐ近くにあります。
しかも両駅からいずれも徒歩で10分かからない至近距離。日暮里駅からでしたら、西口を出て左折。観光スポットとしても有名な階段「夕焼けだんだん」を降り、下町情緒たっぷりの商店街「谷中銀座」の入り口を示す看板下で左に折れればたどりつけます。
千駄木駅からは2番出口から不忍通りを横断し、下町らしい住宅街を抜けて「岡倉天心宅跡」にぶつかったら左折すると、すぐに寺の門が見えます。
広々とした境内には、「開山400年報恩事業」として2012年に建て直され、まだ真新しい檜造りの本堂があります。釘を一切使わない伝統的な建築法を用いながら万全の耐震構造で、200年はもつ堅牢な造りだそうです。
境内の正面にみえるのは、大きなしだれ桜です。春には美しい花を咲かせ、墓参する人の目を和ませています。しだれ桜の横にある銅鐘は、地元・台東区の有形文化財に指定されています。また、人力車を発明した和泉要助の墓があり、人力車発明記念碑が建立されています。
この3月から創建400年余の歴史の中で、初めて墓苑の公募を始めました。永代使用料、石碑など込みで108万円からという都心としては破格の価格なのも大きな魅力です。
(石井健)
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