南欧の雰囲気漂う湘南の霊園「公園墓地 風の杜」（神奈川県藤沢市）

西洋の庭園イメージ

芝生墓地が特徴

噴水を囲んで休憩用のベンチがある

　相模野台地の南端に位置し、長坂山と呼ばれたあたり。かつて山頂からは三浦半島、江ノ島海岸、伊豆半島が見渡せたそうです。門を通ってすぐのところに建つ管理棟２階の法要室の窓からは相模湾をながめることができ、空気が澄んだ季節なら西の空に霊峰富士を望められます。

　西洋の庭園をイメージして設計されたようで、全体的に南欧風の雰囲気が漂います。シーズンには白いバラが咲き誇るアーチをくぐると、広がるのは芝生墓地です。訪れる人を四季折々の花が迎えます。石畳の通路は歩きやすく、ペットを連れて墓参に訪れる人も多いようです。

　園内にはレンガを基調にした円形の池と噴水があります。その池の周りには、ベンチが配され、墓参の後もゆったりとたたずむことができます。

バリアフリーも特徴

石畳の通路は歩きやすく、ペットを連れての墓参も

管理棟２階の法要室。窓から相模湾が一望できる

　お墓の間の仕切りにもレンガが使われ、緑の芝生とのコントラストが美しく感じます。何となく、管理棟も欧州のカフェのような感じに見えてきます。管理棟の１階に休憩所では供花、線香も販売しています。

　「バリアフリーな造りも特徴です」と話すのは管理事務所の金子喜代志さん。

　金子さんによると、「改葬」でテレビに取り上げられたこともあるそうです。地方で継承者がいなくなった墓を、家族が暮す近所に移す改葬。「北海道や九州から改葬される方もいます」とは、首都圏のベッドタウンにある墓地ならではかもしれません。「富士山が見えるのもポイントになっているようです」

　タクシー、バスのほか、74台が停められる駐車場も完備してあるので、もちろんマイカーでも大丈夫です。

（石井健）