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ベストセラー続々 アラハン本(アラウンド・ハンドレッド=100歳前後の著作)がすごい 寂聴さんも日野原先生も

2016.11.25

ベストセラーとなっているアラハン本

 100歳前後(AROUND HUNDRED)の人が書いた「アラハン(アラウンド ハンドレッド)本」が売れている。豊富な経験を持つ人生の先輩たちがつづった文章が、若い世代に新鮮味をもって受け入れられているほか、高齢者の共感も呼んでいるようだ。高齢化の進展で出現した新たな市場に、書店関係者の期待が高まっている。

■人生を生き生き

 アラハン本のブームの牽引(けんいん)役になっているのが、幻冬舎から平成27年4月に出された『一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』。いまでも現役美術家として活躍する篠田桃紅さんが執筆したものだ。

 「100歳を超えても、人生は自分のものにできる」「100歳を超えたから見える世界がある」「生きている限り、人生は未完成」といった内容で構成されている。自分の人生をまとめた「自分史」ではないが、長く人生を歩んできたがゆえに語ることができる内容となっている点が支持されているようだ。

 今年3月にテレビの情報番組が、「高齢社会を迎えるなか、人生を生き生きと過ごしている先輩の生き方を学ぶ女性が増えている」といったタッチで取り上げたこともあって、50万部を超えるベストセラーになっている。

■100歳超えて渡米

 73歳で画家としてデビューし、100歳を超えてニューヨークへ旅行に出かけ、今年9月に113歳になった後藤はつのさんの自伝的エッセー、『111歳、いつでも今から』(河出書房新社)も話題となっている。

 ほかにも、心地よく人と付き合う方法や、老いとの向き合い方を伝授した『もうすぐ100歳、前向き。豊かに暮らす生活術』(文春文庫)も売れ行きがいいようだ。著者は評論家の吉沢久子さんで、御年98。

 直近では作家の佐藤愛子さんが8月に刊行した『九十歳。何がめでたい』(小学館)が全国の主な書店でベストセラーになっている。すでに43万部を突破したという。佐藤さんは93歳。身体に起こる「故障」を嘆き、スマートフォンやマイナンバーといった時代の「進歩」などを「いちいちうるせえ」と怒る痛快なエッセーとなっている。

■著名人も

 有名どころでは、94歳の瀬戸内寂聴さんが『老いも病も受け入れよう』(新潮社)を5月に出版。トーハンの調べでは7月の月間ベストセラー・ランキング(総合)で7位につけた。

 体調を崩し入院生活を送った寂聴さんの本について新潮社の出版担当者は「退院後のリハビリはどんなトレーニングか。老化現象はどう現れているか。どんな食事をとっているか、お風呂はいつ入るか、など現在の日常生活も明かしています」と説明する。

 男性では10月に105歳になった“長寿ドクター”日野原重明さんと、詩画作家の星野富弘さんとの対談本『たった一度の人生だから』(いのちのことば社・18年10月発行)の新版が昨年6月に出された。

 この現象について東京旭屋書店池袋店の有藤誠係長は、「『自分もがんばろう』『見習って生きたい』と共感を持つ高齢者やその家族の購入が多いようです。社会が高齢化するに従って、アラハン本の人気はますます確かなものになっていくと思います」とみている。

 (『終活読本ソナエ2016年秋号』特集「自分史を書こう」から)

     
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