2016.11.15
高井研一郎さん
『総務部総務課山口六平太』の作画で知られる漫画家の高井研一郎(たかい・けんいちろう)さんが14日、肺炎のため死去した。79歳。
長崎県出身。漫画雑誌への投稿仲間だった石ノ森章太郎さんや赤塚不二夫さんが設立した「東日本漫画研究会」に参加。1956年、少女漫画誌でデビュー。62年に赤塚さんが『おそ松くん』の連載を始める際のキャラクターデザインや執筆に協力。イヤミなどの誕生に大きな役割を果たした。
86年から雑誌『ビッグコミック』(小学館)で「総務部総務課山口六平太」(林律雄さん原作)を長期連載中だった。同作は、一見地味ながら社内の困り事を何でも解決するスーパーサラリーマンと、どこにでもいそうな社員たちを描き、幅広い年齢層から人気を得た。他の代表作に『プロゴルファー織部金次郎』など。
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2016年も著名漫画家の訃報が相次いでいる。
2月14日には全110巻の大作『弐十手物語』の作画などを担当した神江里見さんが胆嚢がんのため死去した。65歳。『週刊ビッグコミックスピリッツ』で1982~91年まで『なぜか笑介』を連載するなどした聖日出夫さんが3月10日、胃がんのため69歳で死去した。
4月には、名作『ワイルド7』で知られる望月三起也さんが3日、肺がんのため77歳で死去。望月さんは亡くなる約1カ月前に、『ソナエ』の取材に応じ、次回作の構想を語っていた。また、『少年は荒野をめざす』などで知られる吉野朔実さんも20日、57歳の若さで亡くなった。
『海辺へ行く道』『三好さんとこの日曜日』などの代表作のある三好銀さんは8月31日、膵臓がんのため死去、61歳だった。
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