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一条真也の供養論㊼ 沖縄の海洋散骨に立ち合う

2022.06.01

 先日、わが社は、沖縄の地で「合同慰霊祭」および「海洋散骨」を開催し、わたしは主催者として挨拶した。まずは、沖縄県浦添市の「サンレーグランドホール中央紫雲閣」で「合同慰霊祭」が行われた。ここは沖縄県最大級のセレモニーホールである。「開会の辞」に続いて、黙祷、禮鐘の儀、追悼の言葉、カップローソクによる献灯が行われた。ご遺族の方々に続いて、わたしも心を込めて献灯させていただいた。
 その後は、三重城港に移動。14時に出港し、15時頃に散骨場に到着。そこから、セレモニーのスタートである。開式すると、船は左旋回した。これは、時計の針を戻すという意味で、故人を偲ぶ儀式である。続いて黙祷をした。次に、日本酒を海に流す「献酒の儀」が行われた。そして、いよいよ「散骨の儀」だ。ご遺族によって遺骨が海に流された。そのとき、号泣された方、海に向かって「ありがとー! また会おうね!」と叫ばれる方など、それぞれにいろんなお別れの形があった。改めて、海洋散骨とはグリーフケアのセレモニーであると感じた。

 それから、「献花の儀」を経て主催者挨拶が行われた。マイクを握ったわたしは、「今日は素晴らしいお天気で本当に良かったです。今日のセレモニーに参加させていただき、わたしは2つのことを感じました。1つは、海は世界中つながっているということ。今回の海洋散骨には日本全国からお申し込みいただいていますが、海はどこでもつながっています。沖縄の海も世界中の海とつながっています。海を見れば故人様の顔が浮び、そしてさまざまな思い出を思い出すことでしょう。故人様との思い出を大切にし、そして海をみると思い出してあげるということは故人様にとって最高のご供養ではないでしょうか」と述べた。

 続けて、「もう1つは、故人様はとても幸せな方だなということです。海洋散骨を希望される方は非常に多いですが、なかなかその想いを果たせることは稀です。あの石原裕次郎さんでさえ、兄の慎太郎さんの懸命の尽力にも関わらず、当初は願いを叶えることはできませんでした。愛する家族である皆様が海に還りたいという自分の夢を現実にしてくれたということで、故人様はどれほど喜んでおられるでしょうか。沖縄では、魂はニライカナイという理想郷に還り、その魂は皆様を見守り続けると言い伝えられています。皆様と故人様がいつかまた会う日まで、故人様の安寧と皆様のご健勝を祈念いたしましてご挨拶に代えさせて頂きます」と申し上げた。その後、散骨場を去る際、船は右旋回を行い、永遠の別れを表したのである。


いちじょう・しんや
 1963年生まれ。福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒。本名は佐久間大手冠婚葬祭会社サンレー社長。『老福論』『葬式は必要!』『愛する人を亡くした人へ』『命には続きがある』『儀式論』など著書は100冊以上。2012年、『論語』の精神の普及により、第2回「孔子文化賞」を受賞。2018年、上智大学グリーフケア研究所客員教授に就任。


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  • 一条真也さん

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