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一条真也の供養論㉜  命には続きがある、だから供養が必要だ!

2021.03.01

 『「鬼滅の刃」に学ぶ』(現代書林)に続く今年2冊目の著書が発売された。東京大学名誉教授の矢作直樹氏との対談本である『命には続きがある』(PHP文庫)だ。2013年6月に刊行された同タイトルの単行本(PHP研究所)を文庫化したものであるが、目玉は、7年ぶりの特別対談だ。
 対談は、同書の序章「ウイルスとともに生きていく」としてまとめられている。わたしは、コロナ禍では、卒業式も入学式も結婚式も自粛を求められ、通夜や葬式さえ危険と認識されたことを話した。儀式は人間が人間であるためにあるものだ。儀式なくして人生はない。まさに、新型コロナウイルスは「儀式を葬るウイルス」と言える。そして、それはそのまま「人生を葬るウイルス」なのだ。

 人間の「こころ」は、どこの国でも、いつの時代でも不安定である。だから、安定するための「かたち」すなわち儀式が必要なのだ。そこで大切なことは、先に「かたち」があって、後から「こころ」が入るということ。逆ではダメだ。「かたち」があるから、「こころ」が収まるのである。ちょうど不安定な水を収めて安定させるコップという「かたち」と同じだ。
 人間の「こころ」が不安に揺れ動く時とはいつか? 
 それは、子供が生まれたとき、子供が成長するとき、子供が大人になるとき、結婚するとき、老いてゆくとき、そして死ぬとき、愛する人を亡くすときなどである。だから、その不安を安定させるために、初宮祝、七五三、成人式、長寿祝い、葬儀といった「かたち」としての一連の人生儀礼がある。

 多くの儀式の中でも、人間にとって最も重要なものは「人生の卒業式」である葬儀ではないだろうか。しかし、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった方の葬儀は行うことができなかった。ご遺体はご遺族と一切会えないまま荼毘に付され、ご遺族は、二重の悲しみを味わうことになった。
 葬儀後の一連の法要も大切だ。そのことを痛感したのが、2011年の夏だった。同年の3月11日に発生した東日本大震災の被災地では、犠牲者の「初盆」を迎えた。この「初盆」は、生き残った被災者の心のケアという側面から見ても非常に重要だった。通夜、告別式、初七日、四十九日・・・・・と続く、日本仏教における一連の死者儀礼の流れにおいて、初盆は1つのクライマックスだからである。まさに、葬送の儀礼は日本における最大のグリーフケア・システムであろう。
 命には続きがある。だから、供養は必要だ!


いちじょう・しんや
 1963年生まれ。福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒。大手冠婚葬祭会社サンレー社長。『老福論』『葬式は必要!』『愛する人を亡くした人へ』『命には続きがある』『儀式論』など著書は100冊以上。2012年、『論語』の精神の普及により、第2回「孔子文化賞」を受賞。上智大学グリーフケア研究所客員教授。


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