産経新聞
0120-789-062 ※受付時間 9:00~20:00 (年中無休) メールでのお問い合わせ お墓探しは、資料請求、見学予約、その他どんなことでもお気軽にご相談ください
0120-789-062 ※受付時間 9:00~20:00 (年中無休) メールでのお問い合わせ
  • トップ
  • ニュース
  • 【プロが教える整理術】「整理=処分」にあらず まず、残すモノから考えよう

一般記事

ニュースをもっと見る

【プロが教える整理術】「整理=処分」にあらず まず、残すモノから考えよう

2020.03.24

戸田里江さん

 家の整理といっても、一度にすまそうとすると大がかりになり、かなりの重労働になる。効率的に作業ができて、しかも整理したあとも部屋をきれいに保つ方法はないだろうか。『楽々できる生前整理収納』の著者であり、実際に整理収納コンサルタントとして活動する戸田里江さんにお聞きした。

 ■捨てられない 3つのタイプ 孤独型」「不安型」「習慣型」
 
 生前整理の片付けの心得は、〝不要なモノを見つけて捨てる〟ことだという。しかし、いざ片付けを始めようとしても、モノを捨てられない人が多いのはなぜか。
 戸田さんによると、理由は大きく3つに分かれるという。
 1つ目は「孤独型」だ。「さみしさからモノを買ってしまうタイプ。モノが友だちであり、心の飢えをモノで埋めようとします。店員から『ありがとうございます』と言われることがなによりうれしくて、何度も店に通ってしまう特徴もあります」
 そして2つ目が、高齢者に多い「不安型」。
 「将来への不安から、いつかに備えてストックしてしまうタイプです。特に戦中、戦後を体験した人に多く、モノを大事にする気持ちが強いです」
 最後は「習慣型」で、逆に若い世代に見られることが多いという。
 「幼いころの家庭環境の影響が大きく、部屋が散らかっていることや、モノを買うことに違和感がありません。豊かな時代に育ったからこそでしょう」
 自分はどのタイプに当てはまるだろうか、確認することから始めてみよう。

 ■モノを全部並べてみる

 では、家の片付けを成功させるには、どんなことに気をつければいいのだろう。
 戸田さんは「整理を始めると、捨てるモノを見つけることばかりが目的になりがちですが、一度引き出しに入っているモノを並べてみてください。とアドバイスする。「見える化」することで自然と使っていないモノ、今の自分に不要なモノに気づくことができます。自然と、これは捨ててもいいかな、と思えるモノが見つかるはずです」
 その際のポイントは、部屋単位ではなく、場所や種類で整理すること。たとえば、キッチンなら「今日は食器棚のこの引き出しを整理しよう」とか、衣服なら「靴下だけを整理しよう」など、細分化して行えば、体力的にも無理なく、毎日続けられると戸田さんは強調する。

 ■細かな場所から 成功体験を重ねよう

 「生前整理をスムーズに進める一番の秘訣は、成功体験を積み重ねることです。ひとつ片付くと別の場所が気になるもの。重いモノを運べない高齢者なら、なおさら細かな部分から始めてみることが大切ですね」
 手始めに取りかかるものとしておすすめなのが、毎日使っている食器類だ。
 「箸箱にある箸やスプーンやフォークをテーブルに並べたとします。普段使っているのはそれぞれ一つくらいのものでしょう。でも、大抵の人は必要以上にため込んでしまっています。来客用かもしれませんが、1年に1度くらいしか使わないのなら、そのタイミングで割り箸でも買えば事足りるはずです」

 ■親の片付け プライドを尊重しよう
 
 高齢になった親の片付けを手伝うケースもあるが、ここでも注意点がいくつかあるという。
「ついやってしまいがちなのが、『これはいらないね』と子供が勝手に不要なモノを決めつけて捨ててしまうことです。これでは親のプライドを傷つけてしまい、関係がこじれる原因にもなってしまいます」
 生前整理とは、自分の意思を反映させるために行うのであって、いくら子供とはいえ、親の気持ちを無視して整理してしまうのは禁物だ。
 「手伝う際に心がけてほしいのは、捨てるモノではなく、必要なモノを見つけるということです。できれば根気よく、モノにまつわる〝ストーリー〟を聞いてあげると、持ち主の気持ちの整理もついて手放しやすくなるのです」
 食器ひとつにしても、友人からのプレゼントであったり、夫婦の「記念日」に購入したモノだったりと、大切な思い出が詰まっている場合もあるだろう。特別な思い入れがあるモノを見つけると、同じ用途で使っているその他の食器は重要度が低いことに気づく。その結果、捨てやすくなるというわけだ。

 ■収納の鉄則 「どこに」「何を」 

 いるモノ、いらないモノの仕分けが終わり、残ったモノを収納するときにも、部屋が散らからないテクニックがあるという。そのポイントは2つだ。
 「ひとつ目は『ゾーニング』といい、一つひとつの部屋の役割を確認し、普段その部屋で何をしているのか、それを知ることで正しいモノの配置を理解する方法です」
たとえば、リビングは憩いの場所(ゾーン)なのか、食事をする場所なのか。まずはそれを把握することで、その部屋に置いておくべきモノが見えてくるという。
 「次に行うのは、行動に伴う必要なモノをグループにまとめてセットで置く『グルーピング』です。いつもリビングでテレビを見ながらアイロンをかけているとします。それなら、テレビの横にアイロンセットを置いておけば使い勝手がよく、しまう手間も少ないので、部屋が散らかりにくくなります」
 このグルーピングの考え方は、片付け全般においても活用できる。
 たとえば、吊り戸棚の上に、正月にしか使わない重箱やお屠蘇セットが、それぞれ違う箇所に置かれているとする。これをグループとしてまとめ、「正月用」と書き、ひとまとまりにしておくのも収納術のひとつだ。
 「片付け上手な人は、どこに何があるかをきちんと把握しています。だから、出すのが早い。しかし、片付け下手な人はモノを出し入れするのに時間がかかり、ストレスまで抱えてしまいます。モノを減らすことは、精神衛生上にもプラスになることが多いのです」
 健康づくりにもつながる片付けや収納。ポイントを押さえたら、楽しく始めてみよう。

プロが教える  できる!片付け 「5カ条」

1 「捨てる」ことから考えない
2 種類別に持っているモノを並べてみよう
3 捨てるモノではなく、必要なモノを見つける
4 モノをしまうときは、グループにまとめて同じ場所に
5 どこに何があるか、しっかり把握しよう

戸田 里江 さん
大手住宅メーカーの営業職を経て独立。2011年に整理収納コンサルタント会社「RAKUYA」を起業した。18年に㈱スペースRに社名変更。無理なくモノを⼿放せる独⾃の「⽣前整理収納法」を提唱し、同社で「シニア住み替え相談室」(☎042-201-1362)を運営している。


     
  • 戸田里江さん
  •          

「ソナエ」は、産経新聞社が運営する安心できるお墓探しサイトです。
ご希望のお墓の資料請求や見学予約をしていただけます。
詳細は安心のお墓探しとはをご覧ください。