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【一条真也の供養論】⑩「グリーフケア・ソングとしての『Lemon』」

2019.05.01

 令和の時代が始まり、平成の時代が終わった。その平成の最後に、日本の音楽市場に残る大ヒット曲が誕生した。米津玄師の「Lemon」だ。
 2018年1月12日から3月16日までTBS系で放送された石原さとみ主演のドラマ「アンナチュラル」の主題歌である。不自然な死を解明する司法解剖医たちの物語だったが、主題歌である「Lemon」は、大切な人を亡くした人の悲しみに寄り添うナンバーとして大きな話題となった。

 わたしが「Lemon」を初めて聴いたのは、昨年のNHK「第69回紅白歌合戦」においてだが、まずは題名が良いと思った。梶井基次郎の名作「檸檬」を連想させるスタイリッシュな印象がある。それから、歌詞が絵画的で素晴らしいと感じた。そして何度か耳にするうち、「Lemon」はまさに「グリーフケア・ソング」だという結論に至ったのである。
 愛する人を亡くした人は誰でも、「Lemon」の冒頭の歌詞のように、「夢ならば、どれほどよかったでしょう」と思うのが常だ。また、「いまだに、あなたのことを夢に見る」はず。「戻らない幸せがあることを、最後にあなたが教えてくれた」とも思うだろう。「今でも、あなたはわたしの光」という言葉も出てくるが、悲しみという闇の中で光を見つける営みこそ「グリーフケア」ではないだろうか。

 「Lemon」は、今や知らない人がいないくらい有名になった。MVがYouTubeで3億回以上再生されており、何よりも、昨年末の紅白歌合戦に米津本人が出演し、徳島の美術館から生歌を披露したことが大きな話題となり、現在も高い人気を誇っている。
 この曲は、カラオケで歌われる曲としても歴代1位に輝いた。しかし、この歌、はっきり言って難しい。リズムや音程など非常に難易度の高い楽曲である。それにも関わらず、発売直後よりカラオケでも高い人気を博している。
 じつは、わたしもカラオケで「Lemon」をよく歌う。東京、金沢、小倉、那覇のカラオケ店でもう数十回は熱唱した。自分で言うのも何だが、評判は上々である。精密採点では、信じられないような高得点が出た。サビで高音を出すところなどが自分に合っているのかもしれない。しかし何よりも、わたしが、この歌のテーマである「グリーフケア」について考え続けてきたのが最大の原因ではないかと思う。

 それはさておき、令和という新たな時代のおとずれと共にこのような「愛する人を亡くした人」のために作られた歌のMVが3億回以上も再生されたという事実に、わたしはグリーフケアの時代の到来を実感してしまう。
 今日も誰かが「Lemon」を歌うたびに、今は亡き人々の面影が浮かんでくる。

 
 いちじょう・しんや
 1963年生まれ。福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒。大手冠婚葬祭会社サンレー社長。『老福論』『葬式は必要!』『愛する人を亡くした人へ』『命には続きがある』『儀式論』など著書は90冊以上。2012年、『論語』の精神の普及により、第2回「孔子文化賞」を受賞。上智大学グリーフケア研究所客員教授。
 


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