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【らしさのある葬儀】加藤剛さん 「まじめの塊。だから優しくて温かかった」里見浩太朗さん弔辞

2018.10.01

弔辞を詠む里見浩太朗さん

加藤剛さんの詩を朗読する長男、夏原諒さん(右)と、次男の加藤頼さん

 「きょうは最後の晴れ舞台。俳優、加藤剛に最後のカーテンコールを送っていただけたら」

 俳優座で舞台を共にしてきた次男、加藤頼さんがそう呼びかけると、参列者約600人の拍手が会場を包み、名優の最後の舞台は幕を下ろした。
 「父は、舞台から楽屋に帰る道でいつも、『きょうはここがうまくいかなかった。どうしてだろうな。リズムが悪かったかな。明日は絶対に今日よりいい芝居をしよう』などと言い続けて公演を重ねていました」と頼さん。フィナーレでカーテンコールを求めたのは、「いつも自分の芝居に満足しなかった父ですが、最後はなんの心配もなく、みなさんのカーテンコールを一身に受けてもらいたいと思ったものですから」と打ち明けた。

 同じ俳優の道を進む長男の夏原諒さんは、剛さんが13年前の3月10日、1945年の東京大空襲から60年の節目の日に書いた反戦を訴える未発表の詩を朗読して、遺族あいさつに代えた。剛さんについて「人間として素晴らしい。誰にも自慢できる父です」と胸を張り、「人のために涙を流せる人間になりなさい、とよく言われていた。父の全てまねをすることはとうていできないが、家族を大切にするとか、そこは見習って生きていきたい」と誓った。

 祭壇は、3500本の花で故郷の静岡県御前崎市の茶畑と、そこから望む富士山を表現したという。
 同じ静岡県出身で、テレビ時代劇「大岡越前」で共演した里見浩太朗さんは弔辞で当時を振り返り、「メーキャップの部屋で、お化粧をしながらふとあなたの横顔を見たんですね。なんて美しい横顔の俳優なんだろう、まるでギリシャの美男の彫刻をみているような、そんな思いであなたの横顔にほれこんでいしまいました」と剛さんの端正な顔立ちを懐かしみ、「まじめの塊みたいな人だった。そんな人が冗談も言うし、笑いもするから、優しさを感じ、温かい人という思いが残っている」と偲んだ。

 映画「忍ぶ川」などで共演した栗原小巻さんは、「類い稀な共演者に恵まれたことは、私の俳優人生に鮮烈な輝きを与えてくれました。あのときがあるから今も私は、胸を張って自分を見つめることができます」と感謝。さらに「剛さんの創造的な俳優の仕事は、2人の魅力あふれるご子息に継承されます。未来を背負う劇団俳優座の後輩の皆さん、あなたがたの素晴らしい先輩を誇りに思ってください。才能と努力の卓越した名優です」と後輩たちに、剛さんの活躍を刻み込んだ。

 俳優座養成所時代から親交が深かった長山藍子さんは、「私は結構いい加減なところがありましたが、剛さんは高い志をもたれていました。養成所時代はとても素晴らしい、実りのある3年間で、今も私は宝物のように思っています。心の透き通った、まっすぐで誠実な人」と、目を腫らした。
 無宗教のため、戒名はない。
      ◇
 加藤剛氏(かとう・ごう、本名・剛たけし=俳優)6月18日、胆嚢がんのため死去、80歳。


     
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