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【一条真也の供養論】③「月と死のセレモニー」

2018.10.01

 今年は9月24日だった「中秋の名月」をみなさんは楽しまれただろうか?
 秋は月見の季節。多くの日本人が秋の夜空に浮かんだ月を眺めることだろう。
 
 先日、北九州市八幡西区にあるサンレーグランドホテルで、「隣人祭り 秋の観月会」というイベントが開催された。そこで満月に向かってレーザー光線が放たれるという儀式のデモンストレーションが実施された。「月への送魂」という。
 わたしが長年にわたって提唱し、『ロマンティック・デス』(幻冬舎文庫)、『葬式は必要!』(双葉新書)、『唯葬論』(サンガ文庫)などの著書でも紹介した新時代の葬送儀礼なのだが、その背景にある考え方をお話したい。

 多くの民族の神話と儀礼において、月は死、もしくは魂の再生と関わっている。いつも形が変わらない太陽と違って、規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことは自然だろう。

 ブッダは、満月の夜に生まれ、満月の夜に悟りを開き、満月の夜に亡くなったとされている。ミャンマー、タイ、スリランカといった東南アジアの上座仏教の国々では今でも満月の日に祭りや反省の儀式を行う。仏教とは、月の力を利用して意識をコントロールする「月の宗教」だと言えるかもしれない。
 仏教のみならず、神道にしろ、キリスト教にしろ、イスラム教にしろ、あらゆる宗教の発生は月と深く関わっている。月は「万教同根」のシンボルなのだ。

 また、わたしたちの肉体とは星々のかけらの仮の宿だと言える。入ってきた物質は役目を終えていずれ外に出てゆく、いや、宇宙に還っていく。宇宙から来て宇宙に還るわたしたちは、宇宙の子なのである。そして、夜空にくっきりと浮かび上がる月は、あたかも輪廻転生の中継基地そのものではないだろうか。
 人間も動植物も、すべて星のかけらからできている。その意味で月は、生きとし生ける者すべてのもとは同じという「万類同根」のシンボルでもある。

 かくして、月に「月面聖塔」という地球人類の慰霊塔(ムーン・パゴダ)を建立し、レーザー(霊座)光線を使って、地球から故人の魂を月に送るという計画をわたしは思い立ち、実現をめざしている。
 レーザー光線は宇宙空間でも消滅せず、本当に月まで到達する。わたしは「霊座」という漢字を当てた。レーザーは霊魂の乗り物だと思っているからだ。
 「月への送魂」によって、わたしたちは人間の死のひとつひとつが実は宇宙的な事件であることを思い知るだろう。この「月と死のセレモニー」こそは、グローバル時代における新しい供養の「かたち」だと思っている。


 
 いちじょう・しんや
 1963年生まれ。福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒。大手冠婚葬祭会社「サンレー」社長。『老福論』『葬式は必要!』『愛する人を亡くした人へ』『命には続きがある』『儀式論』など著書は90冊以上。2012年、『論語』の精神の普及により、第2回「孔子文化賞」を受賞。上智大学グリーフケア研究所客員教授。


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  • 一条真也さん

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