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【らしさのある葬儀】[演劇に捧げ抜いた85年」 劇団四季創設者、浅利慶太氏 お別れの会(東京都千代田区の帝国ホテル)

2018.09.19

浅利慶太さんの遺影 本人が気に入っていた1枚という

合掌する市村正親さん、石丸幹二さんら

 1万8000本の花で造られた祭壇は、慶応高校の生徒だった1950年に初演出した舞台、ウィリアム・サローヤンの『わが心高原に』をイメージした。丘に劇団四季シンボルマークのハープを配し、白い花が草原の起伏を表現。ハープから続く紫の花は劇団の時の流れを示した。笑顔の遺影の周りは、光のように黄色い花が包んだ。

 浅利さんは、慶応大在学中の53年、日下武史氏らと10人で劇団四季を結成。多くの海外ミュージカル作品の上演に取り組んだ。専用劇場でロングラン公演を行うシステムを導入。『キャッツ』で大成功を収めて日本にミュージカルを定着させると、四季は団員1300人を擁し、年間公演数約3000に達する演劇集団へと育った。
 
 98年の長野冬季五輪では、開閉会式の総合プロデューサーを務めた。「教育再生会議」の有識者メンバーにも名を連ね、多方面で活躍。晩年は演出に専念するために四季の経営を退き、自身の演出事務所で公演を行っていた。亡くなる2カ月前までオーディションやキャスティングを考え、入院後も台本の手直しをしていたという。
 
 会には劇団員をはじめ、市村正親さん、石丸幹二さんら四季で活躍した俳優ら約1300人が参列。冒頭で浅利さんの発言を集めたインタビュー映像が上映された。
 「人生は水槽の水あかのように疲れがたまるが、勇気を持って生きる感動を味わっていただくのが劇場」
 
 「日本語は相手とのコミュニケーションを敬う言葉。四季にお客さんが来てくれるのは、母音の発音がしっかりできているからだ」
 
 「ロングランが成功すれば、非常にレベルの高い作品を、全力をあげて作るようになる」
 
 「自分の生きた時代の歴史を意識しないとだめだ。そこから離れた芸術はない」
 
 演劇にかけた思いを語る言葉が速射砲のように繰り出され、参列者は強烈なリーダーシップで演劇界に変革をもたらしたカリスマを偲んだ。四季の劇団員は、ミュージカル『コーラスライン』の中の「愛した日々に悔いはない」を献歌した。
 遺族を代表し、妻で女優の野村玲子さんは、「主人は85年の人生を演劇に捧げぬき、未来への夢を持ちながらこの世を去りました。生きる勇気の感動をお客様にお届けする。これが主人の変わらぬ思いでした。役者の新しい才能を見いだし、その成長する姿を見て、いつも目を細めて喜んでおりました。そのまなざしは、20歳で劇団を創立したその当時から少しも変わらない、純粋な演劇青年のひとみ、そのものだったように思います」と挨拶した。
 
 献花を終えた市村さんは、「俳優としてゼロ歳から浅利さんに育ててもらったんで、その感謝の気持ちをお別れの言葉とともに伝えてきました。自分が四季に在籍していた17年間の思い出は、いいこと、悪いことを含めてたくさんあり、思い出しながら(式で紹介された映像を)見ていました。四季を離れて30年近くたつのですが、今でも、人生、生きていることが素晴らしい、という教えを守っています」と目を腫らした。
 
 石丸さんは、「私はどらかというと、仕上げていくのが遅いタイプで、浅利先生の『人の時計を見ないで、自分の時間でゴールに行け』と、いうことばがすごく支えになっていました。役者には、台本をもらったとたんに覚えてしまう人もいますが、『丸暗記するより、じっくり内容を自分の中で理解して覚えることのほうが大事だ』という言葉をかけてくださいました」と感謝の言葉を繰り返した。
 
 長野五輪で聖火に点火したアルベールビル五輪フィギュアスケートの銀メダリスト、伊藤みどりさんも参列。「世界中の30億人の方が会場やテレビで見ているから、しっかりやりなさいと、言葉をかけていただいたことが忘れられません。フィギュアスケートの4分の演技に比べれば、たった30秒のことなんですけど、すごく緊張していたので、リハーサルのときから、「そんなに緊張しなくていいから」と穏やかに話していただいたことを思い出します」と振り返った。
      ◇
 浅利慶太氏(あさり・けいた‖演出家、劇団四季元代表)7月13日、悪性リンパ腫のため死去、85歳。葬儀は近親者で営んだ。


     
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