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【桂歌丸さん告別式】 「師匠、勝ち逃げはずるいよ」中村吉右衛門さん

2018.07.18

友人代表で挨拶する中村吉右衛門さん

 師匠、お疲れさまでございます。
 師匠と私の間柄と申しますのは、私が不調法なこともございまして、よっぴいてお酒を酌み交わし、お話をしたというようなおつきあいはございませんでした。
 でも師匠は私の芝居を観に来てくださいましたし、私も時間の許す限り師匠の噺を聞きに行って勉強させていただきました。そんなさっぱりとしたおつきあいではございましたけれども、びっくりするようなことがございました。
 それはずいぶん前のことでございますけれども、私ども夫婦がパリへ旅行に参りました折に、師匠もパリ日本文化会館で高座をお持ちになるということが分かりまして、陣中見舞いも兼ねまして会館へ駆けつけました。ところが師匠はまだ楽屋入りしていらっしゃらなかったので、しばらくお待ちしておりましたが、私どものスケジュールもございましたので、仕方ない、残念ながら帰ろうとしたところ、師匠が車で楽屋入りなさって、「やあやあやあ」と手を握り合ってご縁の深さを喜び合ったという思い出がございました。師匠、覚えていらっしゃいますか。
 こうしてお話ししていても顔がほころんでしまうような楽しい思い出がございますが、ついこの間、師匠のご訃報をテレビで知りましたときは…(嗚咽)…すみません。年を取ると涙腺がゆるくなりまして、申し訳ございません…本当にショックでございました。でもその追悼番組の中で、師匠と奥様が結婚なさるときに、奥様が「この人の噺家としての将来に賭けてみよう」とおっしゃったとか。女性にそこまで腹をくくらせる師匠の人間性のすばらしさに感服し、奥様の度量の大きさにも感服いたしました。でも私がうらやましいなと思いますのは、奥様が見抜いたとおり師匠は落語を遺し、落語のお客さまを遺し、やるべきことをすべてやり尽くして、旅立たれました。言ってみれば一人勝ちみたいなものでございますね。ですから私は最後に師匠にこう申し上げたい。
 「師匠、勝ち逃げはずるいよ」
 師匠、お疲れさまでした。


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