産経新聞
0120-789-062 ※受付時間 9:00~20:00 (年中無休) メールでのお問い合わせ お墓探しは、資料請求、見学予約、その他どんなことでもお気軽にご相談ください
0120-789-062 ※受付時間 9:00~20:00 (年中無休) メールでのお問い合わせ

一般記事

ニュースをもっと見る

茨城の銘石、稲田石が白く彩る東京駅前遊歩道

2018.02.19

東京駅前の遊歩道に敷かれた稲田石の石畳(茨城県笠間市提供)

 昨年12月7日、JR東京駅の「丸の内駅前広場」が3年間にわたる工事を終え、お披露目された。赤れんがの駅舎から皇居に向かって延びる石畳の遊歩道は白く輝き、日本の首都の玄関口にふさわしい高貴さを演出している。
 「白い貴婦人」とも称されるその美しい石の産地は、茨城県笠間市の稲田地域で、正式名は「稲田石」という市の特産品だ。
 「産地としては願ってもないチャンスだった」と笠間市商工観光課の川又信彦課長は振り返る。
 JR東日本の駅前広場整備計画が明らかになった平成26年、稲田石材商工業協同組合と同市は売り込みをかけたが、「国産材の使用は難しい」と渋い反応を返された。それでも受注できたのは、あきらめずに稲田石が持つ美しさや品質の高さ、豊富な埋蔵量をアピールしてきたからだった。
 稲田石が使われた遊歩道は幅約20㍍、長さ約85㍍。天皇陛下のお出掛けや、信任状捧呈式に向かう外国の駐日大使の馬車列が通行する中央部分を、国産材の代表として彩る。28年夏から29年春にかけて納品した厚さ約8㌢、重さ約120㌔の石畳が3千枚以上敷き詰められた。
 稲田石の正式名称は「稲田白御影石」。約6千万年前に生成された花崗岩の一種だ。花崗岩の中では〝新鮮〟なため、硬く劣化しにくいという。また、白色の鉱物である「長石」の構成比が6割以上を占めていて白さが際立つ。そのため「白い貴婦人」とも称される。
 稲田石の本格的な採石と加工が始まったのは明治22年ごろ。最高裁や日本橋など数々の建築物に使用され、東京の発展を支えてきた。大正3年に開業した東京駅の柱や窓枠などにも採用されていた。
 だが、近年は建材としての石離れが進む上に、「国産の約半額」(同組合)という中国産材が台頭。主要な取扱品の墓石すら需要は落ち込んでおり、同組合に加盟する石材店も今では全盛期の3分の1ほどになっているという。
 「東京駅の広場に使われたということはPRの骨になる。産地の活性化につなげたい」と意気込むのは同組合の加茂克美事務局長。組合ではまずは県内での知名度を高めようと、県内市町村へ宣伝活動を行う。
 苦心する産地に差し込んだ一筋の光明。稲田石再興に向けた挑戦は、東京駅から出発する。      ◇
 【稲田石の採掘場】茨城県笠間市に行けば、採掘場を無料で見学することができる。東西約8㌔、南北約6㌔にもわたる採掘現場は通称「石切山脈」と呼ばれ、絶景スポットとしても人気を集めている。管理会社によると、昨年は約2万5千人が訪れたという。見学希望者は、管理会社の想石(☎0296・74・2112)まで。茨城県笠間市稲田4260の1。


     
  • 東京駅前の遊歩道に敷かれた稲田石の石畳(茨城県笠間市提供)
  •      

「ソナエ」は、産経新聞社が運営する安心できるお墓探しサイトです。
ご希望のお墓の資料請求や見学予約をしていただけます。
詳細は安心のお墓探しとはをご覧ください。