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女性納棺師描く映画「おみおくり」完成 高島礼子主演 伊藤秀裕監督に聞く

2017.10.05

亜衣(文音=右)に納棺師の仕事について語る満島(高島礼子)

 女性納棺師の日常とその心模様を描く映画『おみおくり』が完成した。女優、高島礼子と、長渕剛・志穂美悦子夫妻の長女で女優の文音(あやね)が、女性納棺師の師弟を熱演。遺族にとって、きちんと「おみおくり」をすることが、心の再生につながるということを象徴的に描いている。メガホンをとった伊藤秀裕監督に聞いた。
 脚本は、女性納棺師の永井結子さんが日々の仕事と暮らしについてつづった著書『今日のご遺体 女納棺師という仕事』(祥伝社)をもとに、伊藤監督が人物や設定を造形し、オリジナルで書き下ろした。同書を読んでイメージがふくらみ、一気に脚本を書き上げたという。
 納棺師の満島(高島礼子)のもとで、死別の現場に立ち会う28歳の亜衣(文音)の心の成長が端的に描かれる。故人と遺族との関係は決して一様ではなく、心が洗われるような「おみおくり」もあれば、見ていて痛々しくなる「おみおくり」も描かれる。
 撮影は今年3月、富山県氷見市で行われた。一部、渋谷の街角などのシーン以外は、氷見でのオールロケ。氷見地方では一戸一戸の家が大きく、納棺や通夜は実際に自宅で行われることが多いという。出演者も主要キャスト以外はすべて氷見でオーディションで選んだ。「脚本でイメージしていた風景が氷見にあった。氷見の全面的な協力がなければ、この映画はできなかった」と伊藤監督。

 納棺師を描いた映画としては本木雅弘主演で米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』(2008年)が知られる。家族の愛と葛藤をメインテーマにした『おくりびと』に比べ、納棺師の7割は女性であるというような事実を踏まえ、現実に即して、死別という悲しみに寄り添う納棺師の仕事をクローズアップし、「おみおくり」ができなかったことで生まれる「心の闇」に焦点を当てる。
 一方、伊藤監督は作家、太宰治の生涯を描いた『ピカレスク 人間失格』で知られるが、太宰の深刻な生を描いた同作とは対照的に、『おみおくり』は死の現場を描きながらも、ハートウォーミングな作品に仕上がっている。
 伊藤監督は「心のドラマ」であることを意識して、視線の動きや、短い言葉のやりとりのひとつひとつを大切にした。「もちろん派手なアクションがあるわけではありません。地味であるだけに、5分以上の長回しを多用し、心の機微を描くことに腐心しました」

 現代では、いわゆる葬儀を行わず、遺体をそのまま荼毘に付す「直葬」が増えているという。しかし伊藤監督は、経済原理だけで葬儀が簡素化されることに警鐘を鳴らす。「おみおくりは、故人を思う気持ちの表れだと思います。そしてきちんとおみおくりをすることは、送る側の心の浄化や再生につながる。ですから、おみおくりの文化が消えていくということは、生きることを粗末にしているような気がするんです」
 看取りや、おみおくり、そして折々の法事。それは遺族の心の癒やしにつながる「生きるための儀式」なのだろう。
 映画『おみおくり』は2018年3月17日の東京・有楽町スバル座をはじめ、全国で公開予定。

 《あらすじ》
イベント企画会社に勤務する28歳の河村亜衣(文音)は企画会議の途中で大きな地震に遭遇する。その地震で同僚の実家が被災し、同僚の3歳の姪が生き埋めになって亡くなった。母親(同僚の姉)は娘の死を受け入れることができない。そんなときに納棺師の満島弥生(高島礼子)が亡くなった女の子に死化粧を施すと、元気なころの姿が蘇り、母親も心が落ち着いて娘の死を受け入れることができた。それを見ていた亜衣は、自分が抱える心の闇も乗り越えられるのではないかと満島に弟子入りを申し出る。亜衣は子供のころ、交通事故で両親を失い、そのときにきちんと「おみおくり」できなかったことが、いまでも心に重くのしかかっていた。実は満島も、亜衣と同じ年のころ、亜衣と合わせ鏡のような心の闇を抱えていたのだ…。


     
  • 亜衣(文音=右)に納棺師の仕事について語る満島(高島礼子)
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  • 「おみおくりは遺族の心の再生です」と語る伊藤秀裕監督

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