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【松方弘樹さん偲ぶ会】「もう一度会いたかった」里見浩太朗さんコメント

2017.06.07

松方弘樹さんの思い出を語る俳優・里見浩太朗さん

 松方さんの父親で時代劇スターだった近衛十四郎さんとも親交が深かった俳優・里見浩太朗さん(80)は「もう一度会いたかった」と松方さんとの別れを惜しんだ。
          ◇
 僕がデビューしたのは昭和31(1956)年。弘樹ちゃんが35(1960)年にデビューしたんですね。それからずっと東映の京都撮影所の釜の飯をずっと食べてきたんですけれど、まあ、感情豊かな青年というんですか、死ぬまで青年だったかもしれませんね。

 僕のほうが5年ほど長く芸能界の釜の飯を食べているんですけれど、仕事はいろいろなことで浩樹ちゃんのほうがいい仕事をしているかもしれない。私生活でも僕よりずっと先輩かもしれない、いろいろなことで。

 仕事は弘樹ちゃんよりもお父さんの近衛十四郎さんのほうが長いんですよ。釣り仲間であったし猟仲間であったし。車で近衛さんの家に迎えに行きますと、弘樹ちゃんはまだ学生で「いってらっしゃい」なんて言っていた時代からですからね。

 俳優としてはすごく真面目というか、とことん突き詰めていき、よく監督とか先輩の俳優さんたちとディスカッションをしていました。中途半端なことが嫌いな性格だったんじゃないですかね。

 (『水戸黄門』の)助さんをやっていたときにテレビ東京から「どうしても『大江戸捜査網』をやりたい」と言われて、(『水戸黄門』側が)「土日月の3日間だけなら渡す」と。それから火水木金が京都で土日月が東京なんですよ。「とてもこれじゃ身体がもたない。卒業させてください」と言ったら、(大江戸捜査網の)プロデューサーが「次誰がいいか」と言うんで、「それはもう時代劇で立ち回りができて格好いい弘樹ちゃんがいいんじゃないですかね」という話をして、2代目が弘樹ちゃんになったんですよね。

 5つしか違わないんだけど、なんとなく大人なんだけど弟みたいなにおいを感じましてね。去年の初めごろ、「『柳生武芸帳』をやりたいんで出てください」と言うんで、「何をやるんだ」と言ったら、「先輩に家光をやってもらいたい」と。「弘樹ちゃん、家光っていうのは柳生十兵衛よりもずっと若くて、若殿さまだぞ」と言ったら、「年寄りばっかりでやりたい」って。

 それでいろいろと予算のことも話をするんですよ。「プロデューサーの話を聞いているみたいだよ。役者はやめてそっちをやったら」と言ったら、「いや、役者をやりたい」と言っていましたね。

 僕は去年耳が悪くなりまして、病院に3週間ほど通っていたんですよ。で、「弘樹ちゃんが入院している、なかなか誰も会えない」って聞いて、会えるかなと思ったんですが、「やっぱり入室できません」と言われてちょっとがっくりしたんです。

 会いたかったんですよ、僕は。本当に。一見怖そうな俳優ですけどね、にやっと笑ったのがかわいいんですよね。かわいいという年ではなんですけど、僕にとってはほとんど毎日合わせる顔ですから。

 もう一度、ただただ会いたかった。その思いだけですね。会ったら文句を言うのか肩を叩くのか分かりませんけどね。もう一度会いたかったですね。

     
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