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【松方弘樹さん偲ぶ会】「先に逝くなんて許せない」三田佳子さん贈る言葉

2017.06.07

贈る言葉を述べる女優・三田佳子さん

 女優・三田佳子さん(75)は若いころの思い出を披露し、松方さんの冥福を祈った。
          ◇
 松方くん、本当に私最近、いろんな仲間や先輩や後輩が亡くなって、その都度「私は大病したんだから、どうして私が逝かないでみんな先に逝っちゃうの」ってショックを受けていたんですが、なんといっても高倉健さんが亡くなったときのショック、喪失感、これはもうすごかったんです。私が若いころから健さんとコンビを組んだ時期がありまして、独特な健さんの魅力にクラクラしながら一緒に仕事をさせていただいた、あの健さんが亡くなったあの喪失感。しばらくおかしくなりました。

そして、今度は松方くんが亡くなったことを聞いたとき、健さんとは違うんだけど、「えー、松方くんが亡くなっちゃったの」って本当にさみしかったです。

 私は松方くんとは、みんなのようにたくさんの共演はしておりません。したのは若いころ、青春時代。初めてハワイ、ブラジルに私と北大路欣也ちゃんと当時の東千代之介さんと4人でハワイとブラジルへ旅に行きました。

 まだハワイの日系の方やブラジルの日系の方もめったに日本の俳優に会うチャンスのないころでしたので、大歓迎されて。そんなときに松方くんと一緒したのをいまでも忘れられません。私のほうが年は1つ上なのもですから、松方くんは私のことを姉貴と呼んでくれたんですね。

 それからだいぶたってから、どこかでばったりお会いしたときに「松方くん、久しぶりね」って言っちゃって。そんなことを言う間柄でももうなくなっているのに、当時の呼び方で呼ばせていただいて。彼も「姉貴、元気」って言ってくれた。

 その彼がこんなに早く、まだまだこれからいい仕事をしなければならない年齢で亡くなってしまったことを本当にさみしく思いました。私のほうが先に逝くことが当然なんです。私もがんをやりまして死ぬか生きるかの経験をしておりますので、松方くんのほうが先に逝くなんて許せない。そう思いました。でも仕方がないですね。天の命ですから。人の命は自分ではかれないから、仕方がないと思いますけれど。

 いま、私は松方くんともう一度青春時代ではない、大人になった松方弘樹さんと三田佳子の共演をしたかったなぁってつくづく思っております。かなわなかったことは本当にさみしいけれど、その笑顔だと、たぶん「姉貴まだまだ頑張ってね」って言ってくれているように思えます。

 お願いしますね、見守ってください。仕事熱心で陽気なあなたにもう会えないけれど、どうぞ安らかにお休みください。

     
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